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(敬称略) |
「正論」 2006年11月号(9/30発行)扶桑社 「読書の時間」 |
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「最近の遺影は派手すぎるのでは?」「夫の遺骨を散骨にしたいという願いをどうする?」「愛犬の遺骨を先祖代々の墓に入れたい」「後継ぎの副住職が結婚を迷っている」「住職の跡取り息子が茶髪。どういさめるべきか?」
目次に並ぶこれらの質問は、全国の悩める住職らが、月刊『寺門興隆』という寺院関係の専門誌に寄せた質問である。筆者が同誌連載で回答したものを、二年分まとめた。だから、「ここに扱った問題は、普通の人の人生上の悩みを、裏側からネガとして見るようなものだろう」(まえがき)と筆者は言う。
葬式や墓、伝統や礼儀作法の数々。読んでいてクスリと笑いながら、実はこれはお坊さんだけではなく、私たち自身に共通する問題なのだと、はたと気付くのである。
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夕刊フジ 2006年8月30日(8/29発行) ブック「知られざる僧侶の悩みの数々」 |
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お坊さんといえば人格者。徳があって迷いがないと思っていたら…。
「お葬式の意味をどう子どもに説明すればいい?」「跡取りが茶髪だけどどうしよう?」「イラクに派遣される自衛隊員にかける声は?」
仕事や家族の問題から社会問題に至るまで、行き場のない悩みを抱えているらしい。本書は、作家兼僧侶の著者がそんな悩みに答える指南書。
問題の本質をくみ取る、世の中の多様性を認める、物事を長い目で見る、といった姿勢から導き出された解答は、正しい答えはコレ! と断定するものではない。
お寺はお金や人が往来する吹きだまり、時に風を起こして正しい方向に流すのがお寺の役割、と著者は説く。そんなアドバイスの数々は、あなたの心の塵も吹き飛ばしてくれるかも。(文春新書・861円) |
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「GLAMOROUS」 2006年9月号(講談社) GLAMOROUS CONCIERGE 「New Book Selection」 文/菊地陽子 |
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全国の住職や副住職の悩みに、芥川賞作家の副住職が答えるという、極めて濃い人生相談本。新書なのに読み出あり。相談内容は、携帯、ボランティア、ペットの供養などにも及び、親しみやすい。世の中のあらゆる問題への健全な見方が身につく、かも。文春新書861円
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読売新聞 2006年8月6日 本 よみうり堂「文庫新書」 |
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散骨を許すべきか、後継ぎ問題をどうするか。お坊さんが解決できない悩みに芥川賞作家で僧侶の著者が答える。煩悩とは無縁に見えるお坊さんが、思い惑う姿にどこかホッとする。
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