皆さんは今日の皆既月食をご覧になりましたか。私はゆっくりと140年に1度のショーをのんびりと楽しみました。
ところで話はホームページのことに戻ります。後で分かったことですが、作品について話ていたのは「NHKラジオ深夜便」だったそうです。仕事をしているものがあの時間帯にラジオを聞いてるってありえないことと半分開き直ったと思います。
放送が好調だったおかげなのか偶々なのか、「水の舳先」が芥川賞候補作になってしまいました。正直しまいましたぁです。そして発表があるまでまぁ、受賞はないだろうと思っていたのも確かです。そのあたりは勘が鋭いんです。
残念なことに、受賞は逃しましたが、新潮社から単行本として刊行することが決まり、まずはよっかった。お客様も読んでみたいとおっしゃってたん位だし、うちでも力を入れて販売しようとがんばりましたね。地方の小さな書店では配本がそうそうあるものではなく、実績がものをいう業界ですからせいぜいあっても1冊あるかどうか、、、です。1冊では何ともならないでしょ、新潮社の営業に20冊を買い切りの条件で仕入れお願いしたところ受け入れられました。そこでますますやる気が湧いたのです。
さてその20冊をいかに売るかここが腕の見せ所という訳で、サインをお願いしてお客様にアピールをしようと、福島が生んだ作家ですから。図々しくもお寺にサインをいただきに伺いました。
サインの件ですが、たぶん作家としても著書にサインをするのは初めてだったのではと思います。本を取りに行った時にお母さまが「そうりゃ、大変な騒ぎだったんですよ」とぽつりとおっしゃったのが今でも鮮明に覚えております。
さて、その20冊売れたかどうかって勿論完売いたしました。作家としての出だしは好調だったのではないでしょうか。
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