●瀬戸内寂聴さん 作家・僧侶 11月9日死去 享年99
徳島市の仏壇店の次女に生まれ、1957年に『女子大生・曲愛玲』で新潮同人雑誌賞を受賞。1973年に天台宗で得度して法名を寂聴に。1988年『寂聴 般若心経』がベストセラーになった。
「『華厳経』の「入法界品」は、医者や遊女など、さまざまな身分の人に教えを受け、真実の智慧を体得する善財童子の物語です。瀬戸内さんには“善財童女”という言葉を捧げたい。好奇心が強く、多くの人に会い、話をしました。僧侶というより、瀬戸内寂聴という唯一無二の存在でした。きっと、向こうに行っても出会いを続けているんじゃないでしょうか」(作家・玄侑宗久氏)
NEWS ポストセブン