Yomiuri Weekly2005年7月17日号  不思議図書館「今週の7冊」

言葉も理性も無にして、黙って坐り続ける坐禅の姿勢とその呼吸法が、右脳にどのような影響を与えるのかを、僧侶でもある作家と脳神経学者が分かりやすく説明。ほかにも、夢のメカニズムやお経を唱えると心地よくなる理由などについても触れる。


東京新聞・中日新聞 2005年6月23日号夕刊  書物の森を散歩する「脳を知れ」

呼吸に意識を集中し、言語活動に代表される大脳皮質の活動を抑え、その奥にある古い脳=脳幹部にあるセロトニン神経を活性化し鍛える。禅的生活は確かに脳と身体に効く! 坐禅を科学の俎上に載せ、脳波や呼吸、伝達物質セロトニンの変化などの面から分析しようと挑む脳神経科医と、坐禅に熟達し、その心身への作用を自分なりに推測し表現してきた作家でもある禅僧。お互いの発言を裏付け深め合う充実の対談。