このたび知人がホームページを立ち上げてくれた。とても嬉しい。
主には新作の告知た新聞・雑誌などに掲載されるエッセイ・インタビュー記事などを紹介していきたいと考えているが、いずれこのホームページ上にも独自のエッセイなど書きたいと思う。また他のメディアに掲載予定のエッセイなどを前もって掲載してしまうことも考えている。
出版というメディアはどうしても時間がかかる。それが作品を精練してくれる面は勿論あるのだが、時として、ことに時事的な問題に関わることだったりするとじれったいと感じることも多い。そんな気持ちを解消するためにも。このページを大いに活用していきたい。
「水の舳先」「中陰の花」「アブラクサスの祭」と、お陰様でこの一年に三冊の単行本が刊行され、じつに多くの方からお便りを頂戴した。本当にありがたいのだが、どうしても忙しさにかまけ、ほとんど返事を書くことはできなかった。伏してお許しを乞う次第だが、なぜかメイルで頂いたお便りに関しては不思議にかなりの割合で返事を書いた。なぜなのかははっきりわからないが、そのあたりがこのホームページ開設の意義にもなっていくような気がする。頂いたメイルには、短いかもしれないができるだけ返事を書きたいと考えている。
これまでに書いた作品同様、このページもときどき読んでいただけたら望外の喜びである。
二〇一〇年十月吉日 玄侑宗久 拝
二〇〇一年にこのホームページを立ち上げてから早いもので十五年が過ぎました。
「芥川賞受賞を機に、ホームページを始めてはいかがでしょうか」という申し出を最初にしたのが偶々私であったためにやらせていただくことになりました。
玄侑宗久さんがどのような作品を世に送り出し、どのような活動をされているのか読者のみなさまに作家としての有り様を知っていただきたいと言う気持ちで情報を提供させていただいております。この気持ちは、このホームページを立ち上げた当初から変わっておりません。
一度レイアウトを少し変えたことはありましたが、十数年同じ形式でいくこともやや時代に取り残されてしまうのではないかと思い、公認サイトとしてリニューアルをさせていただくことになりました。私なりに見やすい親しみのあるサイトにしたいと思っております。かわいがっていただけましたら嬉しく思います。
ご意見、ご希望などお声をお訊かせいただけましたら幸いです。
新しくなりましたこのサイトを、今後とも宜しくお願いいたします。
二〇一六年二月吉日 斎藤睦子 拝